学習院ISS マレーシアAPU中長期留学
マレーシアの大学の比較
マレーシアの私立大学は積極的に留学生を受け入れていますが、学校ごとに特色があります。
久保教員は2024年3月にクアラルンプール郊外にある4つの私立大学を訪問したので、それぞれの特徴を紹介します。
大学の比較
久保教員の主観で書いているので、必ずしも公平な評価にはなっていません。
ISS学生がStudy Abroadとして協定外留学する場合、基本的には学士コースの1年目に入って、正規課程の学生と同じ科目を履修します。1年生はほぼ必修科目ばかりなので、科目選択の幅はないです。また時間割の関係で他学科の科目も履修できないと考えておいてください。
ビジネス系の学士コースにStudy Aboadで留学する場合、どの大学に行っても、やることはほとんど同じです。(経営学入門、経済学入門、データ分析基礎など)
リベラルアーツ系のメディア・スタディーや国際関係論もISS学生の留学先候補になりますが、マレーシアの学生は実学志向のため、これらの学科は留学生の比率が高くなります。
APU
最大の特徴は、IT人材の育成が大学のメインになっていることと、留学生の比率が全学生の50%程度と高いことです。留学生はインドネシアや中央アジア、南アジアなどイスラム教の途上国が多いです。
マレーシアの大学のなかでは国際関係論を学べる数少ない大学です。ただし、国際関係論コースは日本人学生に大変人気があり、学校全体の学生数に占める日本人学生の比率は2%未満なのに対して、国際関係論コースは、4割くらいが日本人学生になることもあるそうです。
キャンパスは2010年代後半に移設して新しく、朝から夜10時までやっているフードコートのような学生食堂と、オン・キャンパスの学生寮があり、生活はキャンパスのなかで完結します。
正規課程の入学の語学要件は経営系はIELTS5.5、ツーリズム・マネージメントや国際関係論はIELTS5.0です。Study Abroadで行く場合も、同じ語学要件が課されます。
HELP University
経営系と心理学が中心の大学です。
キャンパスはAPUに比べると、少し小さいです。
正規課程の学生は、マレーシア人学生が8割で、留学生の比率を2割に抑えるようコントロールしています。マレーシア人学生も、中華系マレーシア人が多く、落ち着いた感じがします。
オーストラリアの多数の名門大学と学生交換の提携をしています。
正規課程の入学の語学要件はIELTS5.5 からです。
Sunway University
マレーシアの私立大学のトップレベルで、経営系(ビジネススクール)がメインです。
Sunwayグループが再開発した郊外に、テーマパーク、ショッピングモール、団地、病院、大学が一体になっており、すべてが徒歩圏にあり、このなかで生活は完結します。
大学のなかにもStarbucksがあり、図書館も広く、キャンパスは開放感があり華やかな感じがします。
HELP大学と同じく、中華系マレーシア人が多く、お金持ちの学校の雰囲気です。
正規課程への入学の語学要件はIELTS6.0からですが、Study abroadの学生はこれを下回っていても受け入れてもらえる可能性があります。
2024年3月時点でまだ提携の話が進んでいないので、2024年9月からの留学は難しいです。
SEGi University
医学部もある総合大学です。
社会科学系は、経営学があります。
マレーシアの学生もムスリムが多い印象があり、留学生も世界のムスリムの国々(中東・アフリカ・アジアなど)さまざまです。日本であまりマーケティングしていないため、日本人学生もいません。異国情緒たっぷりの大学で、施設はややくたびれています。途上国を感じたい人にはお勧めです。
IELTS5.5から行けます。